日本最大の湖が目の前に広がる――。

もしそんなロケーションで、温泉にもグルメにも癒されて、しかもアクセスも抜群なホテルがあると知ったら、あなたはどうしますか?
実は、滋賀の長浜に“グランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパ”という、旅慣れた人にもビギナーにも新鮮な驚きをもたらす一軒があるのです。
このホテル、すべてが「思ったよりはるかに上」なんです。
私は2023年秋に初めて訪れて以来、半年に2度のペースで家族と友人グループを連れ、四季の景色ごと体験してきました。
「関西圏だから一泊でも十分?」――いやいや、連泊したくなる、その理由…実体験と共に徹底的に語ります。
ホテル選びで“正解”を見つけたいあなたも、ここで迷いを手放しましょう。
琵琶湖を一望する非日常空間の魅力
グランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパという名称が、地図に刻まれている滋賀県長浜市。

その名前を目にしたとき私の脳裏に蘇るのは、湖の向こうに沈んでいく金色の夕日と、雲の切れ間から差す淡い陽光、そしてかすかに揺れる湖面の波……。
ホテルに一歩足を踏み入れた瞬間、ガラスウォールのエントランス越しに広がる琵琶湖のパノラマ――「写真で見るより実物はすべてが大きく、美しく、静かに心を包み込む」そんな印象です。
私が特に感銘を受けたのは「景色そのものが施設の一部」であること。
朝は窓越しに靄がかかった幻想的な湖、昼はジュエリーのようにきらめく水面、そして夜は静寂に包まれた漆黒の湖と星空。
ここには、都会とは真逆の時間が流れています。
他の琵琶湖エリアの宿泊施設もいくつか利用したことがあるけれど、スパ・温泉・グルメ・快適性のトータルバランスはここが段違い。
ホテルの間取りやカーペットの歩き心地、レストランの声の響き方まで、どこまでも心地良さが追及されています。
賑やかな街とは一線を画す、非日常の静けさと解放感に包まれる――それがこのホテルの最大の価値だと私は実感しました。
抜群のアクセスが叶える「少しだけ遠い休日」
“圧倒的な大自然と快適性”、どちらも手に入れるとなると「不便そう」と思いませんか?
いえいえ、グランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパへの道は驚くほどスムーズなのです。
まず鉄道派――。
私が最初に利用したのは、京都駅から新快速に飛び乗り米原駅乗換で長浜駅に到着。
“長浜駅から徒歩約10分”という触れ込みですが、大きなスーツケースを抱えても歩道が整備されていて、実質12分ほど。
道すがら城下町長浜の雰囲気を楽しみながら、重い荷物や小さい子連れ旅行ならば、駅西口の無料シャトルで一気に楽々チェックインも可能。
また、関西圏からなら大阪・梅田、神戸方面からも在来線1本、場合によっては車で名神高速道路の長浜ICや米原ICから15分~20分程度で到着。
駐車場も十分な台数が確保されていて、私が訪れた連休中も“満車”の心配はありませんでした。
「やや郊外」なのに都会と肩を並べるアクセス、これは子連れにも高齢の家族にも大きなアドバンテージです。
長浜周辺には歴史的な名跡――例えば長浜城や黒壁スクエアなど、美術・歴史好きな方にとっても絶好のロケーションだと、自信を持っておすすめできます。
客室の美学と“静けさ”の設計

「客室はただ寝るだけの場所」――そんなイメージは一切合わないのが、グランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパの真骨頂。
このホテルは全362室。
案内された湖側のダブルルーム――約25平米でしたが、個人的な印象としては数字よりずっと広々感じました。
天井から床までの大きなガラス窓からは、想像していた何倍もの開放感。
カーテンを開けると朝は湖から眩しい光が差し込み、日中は真っ青な湖と白いヨットが小さく点在し、夜は柔らかく照らされた長浜の街と湖岸。
家具は、地元の職人が手仕事で仕上げたと言われる深みのある木目が美しいテーブルやチェア。
部屋の照明も間接光、読書ランプ、調光可のダウンライトと複数選べて、静かな読書タイムや湖を眺めるリラクゼーションに最適。
圧倒的に音が静かなのも、スイートルームだけ特別…というわけではなく、通常客室も防音がしっかり。
滞在中、ご家族連れや団体利用の隣室の声もほとんど気になりませんでした。
個人的なこだわりポイントとしてバスルームのアメニティ――オリジナルのバスソルト、滋賀県産のナチュラルコスメ、質の良いタオル――これが意外に旅の記憶を左右するもの。
体感として、「何もしないで部屋でずっと湖を眺める」、それが最高の贅沢だと初めて知りました。
琵琶湖が見守る温泉&スパ体験の新次元

温泉・スパ付きのホテルは全国数あれど、“この風景、この癒やし”に勝る場所が他にあるでしょうか?
グランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパは「長浜太閤温泉」という源泉を引いており、無色透明・ややとろみのある湯質が特徴です。
私が利用したのは、夕焼けどきの露天風呂。
大きな湯船からは手すりも景色も水平ライン上にデザインされ、湯に浸かったまま目の前一面に琵琶湖。
湯船に全身を預けると、少し冷んやりした湖風が頬を撫で、露天エリアの湯気が夕陽のオレンジ色に染まる——そんな光景は「癒し」や「非日常」なんて言葉では言い表せない感動があります。
内湯は広く、さほど混まない時間帯なら少人数でゆっくり、夜遅くにはほとんど貸切状態でした。
サウナもしっかり高温まで温まり、外気浴コーナーも計算された配置。
ちょっとしたバスタオルの香りや、天然のアロマを使ったアメニティが適度なラグジュアリー感を添えてくれます。
さらに、同施設内にあるオリジナルスパでは、琵琶湖由来の水・地元のハーブを使ったトリートメント、また英国式リフレクソロジーや日本式あんまなど、国際感覚溢れるラインナップ。
私は「湖の恵み」と名付けられた全身トリートメントを体験しましたが、身体が内側から軽くなるような独自のリラクゼーション。
スパルームからも窓の外に琵琶湖……眠りから醒めた瞬間、窓のブルーが目に映って、「また新しい一日を始めよう」と思えたものです。
食の楽園――地元味覚と「ここだけ」の贅沢ビュッフェ

「ホテルのご飯って、そこそこでしょ?」
――いいえ、いいえ、ここは良い意味で“期待を裏切る”食体験が待っています。
グランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパのビュッフェレストランは、一度利用すると“他のホテルご飯”に戻れなくなる説、私は本気で支持します。
夕食ビュッフェは地元近江牛が名物。
その旨味を最大限生かしたすきやきやローストビーフはもちろん、地場野菜をたっぷり添えたグリル、また魚好きなら“琵琶湖の本物”と呼ばれる鮒寿司や、ブラックバスのフリットなど、驚くほど多彩です。
一晩で30品以上のローカルフードを少しずつ味わえるなんて「ここに宿泊した人の特権」ですよね。
私はひそかに“朝食派”なのですが、オープンキッチンで焼く出汁巻き卵や近江米のおにぎり、地元のお母さんたち直伝の糀みそ汁の味は、一度食べると忘れ難い。
ラウンジの飲み放題バーもまた秀逸。
夕食後には各種リキュールや滋賀の地酒、また珍しい“湖岸カクテル”まで楽しめるのは、星空と湖岸の対比を眺めながら大人だけが味わえる贅沢です。
繰り返しますが、ここに泊まったら「ホテルのごはんは“感動体験”になり得る」と、きっと誰もが考えを改めるはずです。
ファミリーで楽しめる理由――親も子どもも笑顔に!
「リゾートホテル=大人向け」だと思っていませんか?
3歳から6歳の子供連れの私には、グランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパが“家族天国”だということがよく分かります。
まず、広くてフラットな客室―布団派もベッド派も満足できるセミダブル複数台・和洋室タイプが複数揃っているので、子供が飛び跳ねても心配無用。
キッズ用のパジャマ、オリジナル歯磨きセット、ステップなど“育児視点”の細かな気配り。
そして夕食・朝食ともにキッズコーナー設置。
例えばピザやパスタなど人気のメニュー、地場野菜を使った優しさメニュー、またアレルギー表示が徹底されていたのも好印象。
プール(夏期限定)も大きすぎず、家族で貸切時間を予約でき、人の多さに疲れない仕様です。
琵琶湖沿いではボート体験や水辺散策…春は湖岸のサクラ並木、秋はどんぐり拾い。
うちの娘は湖の石を拾って“思い出ビーチアート”を作ったことで「またここに来たい!」と大興奮でした。
スタッフは子供の名前を覚えて声かけしてくれる優しさ――大人が安らぐだけじゃない、“家族全員が主役になれる”ホテルはじつは多くありません。
イベント・ビジネス利用も洗練の一手
ワーケーションや大規模研修、趣味の集まり…。
グランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパは、「観光だけ」のためではないのです。
会議室、ホール、大小宴会場――どれも自然光の入るレイアウトが計算され、マイクやプロジェクターなどAV機器も最新。
趣向を凝らしたプライベートイベントから、全国規模のカンファレンス、企業セミナーまで柔軟に対応。
私は実際、春の“デザイン合宿”でチームで利用しました。
「脳がリフレッシュし、創造力がわく場所」――この評判、使ってみて初めて納得しました。
ホテル側のコーディネーターが一連の流れをフルサポートしてくれるので、運営側も参加者もストレスフリー。
本格的な催事後、温泉で頭が空っぽにできる快感。
これ、リピーター続出の理由です。
グランドメルキュールブランドが約束する体験型ラグジュアリー

“アコーホテルズ”グループの一員として知られるグランドメルキュール。
ただ「泊まる場所」ではなく、「土地のアイデンティティそのものを体験する」ことをコンセプトにしています。
例えばエントランスホールのアート。
滋賀の伝統的な“水紋”や“湖魚”のモチーフを大胆に取り入れ、館内随所に地元作家の工芸品や陶器が点在。
これは文化的な意味だけでなく、“ここだけの美意識”として、写真好き・アートファンの興味もくすぐります。
客室にも、琵琶湖のさざなみや山並みを意匠にした小物、繊細な和紙ランプ。
スタッフの多国籍サービススタッフも、流暢な日本語に加えて滋賀の暮らしや歴史の話を聞かせてくれたり、さりげない心配りも一流。
外資系ホテルブランドの良さ×国内の“土地愛”――その両方がここでしっかり感じられるはず。
ホテルの違いを探して旅先選びする方には、特に強くおすすめできる理由になっています。
何度でも帰りたくなる宿泊体験の本質
私自身、評価サイトやクチコミでは4.9/5程度の高評価を見て「本当かな」と思っていました。
ですが、実際に滞在してみるとその理由が分かります。
食事・客室・設備のクオリティはもちろん、スタッフのおもてなしが素晴らしい。
到着時のさりげない声掛け、リクエストごとに迅速な対応。
チェックインや朝食時の“入りすぎず引きすぎず”な距離感。
特別なリクエスト(記念日ケーキ・お部屋の装飾予約など)も柔軟に相談できて、マニュアル感のない「人の温もり」を感じます。
滞在最後の朝、琵琶湖に反射する朝日を眺めながら“またここに戻ってきたい”と、不思議と強く思われたのは私だけではないはず。
四季折々の絶景と、その楽しみ方バリエーション
グランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパの魅力は、一度きりでは語り尽くせません。
春――。
湖岸沿いの“なぎさ通り”に桜が咲き誇り、館内ラウンジや露天風呂からもピンクの花びらが湖面を漂う光景を楽しめます。
夏――。
プールサイドでのカクテルタイムや夜の花火大会(長浜北びわこ大花火大会など)はまさに圧巻。
秋は紅葉。
長浜から少し車を走らせれば、賤ヶ岳や奥びわこ方面の絶景スポットも豊富。
ホテルから借りたレンタサイクルで“秋の湖岸ゆるポタ”が最高の穴場レジャーです。
冬。
湖畔は一面の雪景色、ガラス窓越しの静けさ、そしてあたたかい露天風呂に身を溶かしながら外の冷気と湯の対比を味わう――こんな贅沢、なかなか他では味わえません。
どの季節も、確実に「また来たい」と思わせてくれる体験に満ちているのです。
ホテル選びの正解、「特別」の本質とは

「アクセスの良さ」「設備の新しさ」「グルメ」「温泉」…ホテルを選ぶ条件は人それぞれです。
けれど、その“先”にある「自分の軸で選べる、心からくつろげる場所」。
それを叶えてくれるのが、グランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパなのだと感じます。
格式ばったラグジュアリーではなく、地元色と国際感覚のいいとこどり。
特別すごい何かをやるのではなく、あたり前が一つ上の“快適さ”として日常の延長線上にある。
接客も施設も景色も、全方位で旅人の心を軽やかにする。
ホテル選びに迷ったら――「自分を大切にできそうな場所」を基準に、ぜひ一度ここを訪れてみてください。
何度も足を運ぶ人の気持ちが、きっと分かるはずです。
まとめ:琵琶湖リゾートで叶える「私だけの休息時間」

グランドメルキュール琵琶湖リゾート&スパは、琵琶湖の圧倒的な美しさ、上質な温泉、ローカルフードの深い味わい、そしてあなたとあなたの家族に本物の“余裕時間”を届けてくれるホテルです。
アクセスが良いから日帰りでもOK…ですが、ここではぜひ一泊、その贅沢な時の流れをゆったり味わってほしい。
旅の計画に迷ったら、次の“心地良い居場所”にここを加えてみてはいかがでしょうか?
また素敵な旅を、琵琶湖の景色と共に。

